名古屋エリアで声優を目指す!プロを目指すための声優養成所を徹底検証!

声優養成所からプロの声優になれるのはだいたいどのくらい?

公開日:2020/11/01  最終更新日:2020/10/27


声優は役者業の一つで、アニメや洋画のセリフをアフレコするのが仕事です。子供たちの憧れとなった声優になるためにはいくつか手段がありますが、最もわかりやすいのが声優養成所に通うことになります。声優養成所は、長年活躍し個人事務所を立てたタイプ、もしくは、大手事務所が予算を計上して立てたタイプに分かれ、初期入所費と勉学費用を払って技術を学ぶのです。

カリキュラムを経てプロになるのが養成所です

この声優養成所は専門学校のような仕組みで成り立っており、最低でも3年から4年通って発声練習や演技指導そしてプロになるための心構えなどを教え込まれます。実際の現場で得られた情報を基に技術を学べることから、中学校まで演技をしたことがない人間でも安心してプロに近い能力を身に着けることができます。

養成所でプロになれるのは一握りです

プロに近い能力を身に着けられる声優養成所ですが、ただ本当に通うのであれば知っておかなければならない事実があります。それは養成所に通ったからと言って、全ての人間がプロになれるわけではないという点です。声優に限らず役者というのは専門職と芸術家を兼ねる職業であり、専門の知識を有しているだけでは駄目であり、その知識を応用していかせる能力も重要になります。

知識を有するのは時間をかければ習得は可能ですが、問題は芸術家にとって必要な一瞬のひらめきや習得した知識を活用する能力は時間だけでなく才能が必要になります。先に言ったとおりに養成所は最低でも4年間が目途になりますが、残念ながら実際に養成所に通った人間の多くは4年持たずに辞めていく人のほうが多いです。

その理由として入所当時は平面だった才能の差も、時間が経つとコツをつかめる人は一気に才能を開花させて先に進んでしまいます。実際に専門学校と養成所の双方にあるのが、一般クラスと特別クラスです。一般クラスは1年を経過した段階で、いまだ基礎能力が身についていない人が継続して学ぶ場所になります。

そして特別クラスは1年を経過した段階で基礎能力を習得したと認められた人間が、実際にアニメのアフレコをおこなって技術を習得するクラスです。一般クラスで時間をかけてしまうと、すぐに4年が経ってしまい特別クラスとの実力差を埋めることが困難になった人から心が折れて辞めていくのです。

実際に声優養成所からプロになった人の数というのは、1000人いたとして最終学年に残るのは多くて50人いればよいほどになります。50人まで残った人数で卒業試験を合格した人が、活躍できる実力があると判断されれば事務所からスカウトされるのです。

プロになっても生き残れるのも一握りです

もちろん一般クラスになったからと言ってプロになれないというわけではなく、何度も言うように自身の声の質を見極めたうえで何らかのコツをつかめばプロになることはできます。ただ注意してほしいのは、声優養成所を卒業したスカウトされ事務所に入ったからといってゴールではないということです。

一般では華々しい世界として認知されている声優の世界は過酷であり、事務所に入った人間の多くが3年持たずに辞めていっています。事務所に入ったところはスタート地点であり、ここから本格的なプロとの戦いが始まるのです。最初の1年や2年は、事務所が用意したアニメーションに参加してもらえるので給料は少なくてもお試し期間としての仕事があります。

しかし2年を過ぎたあたりからお試し期間が終わり、その後は実力主義の役の奪い合いが始まります。たとえ人気声優であっても、その多くはオーディションをおこなって役に合うと判断されて初めて担当キャラをもらうことができるのです。新人といってプロなので、活躍している声優と競い合って仕事を得なければ給料をもらうことができないのです。

そのため2年のお試し期間中に、ルックスや初々しい雰囲気で仕事ができていることに油断をして演技力を磨かないと4年後には新たな若手が誕生したときに追い抜かれてしまい仕事が来なくなります。そのためプロになったことがゴールではなく、スタート地点と認知し努力をしないと多額の予算を使って養成所を卒業したのに役者人生は4年という短い期間で終わりをつげる厳しい世界なのです。

 

クールジャパンの浸透により実際に声優養成所に通う人は年々増加傾向にありますが、本当に入所するのであれば2年を目途にすることが重要になります。何度も言うように、コツをつかめる人間は一握りでありつかめなかった人間は技術力の差を埋めることができないです。そのため2年を経過し、自身が周りからおいてかれて追いつけないと判断したときには無理をせずに退所するもしくは新しい社会に溶け込むための発声の習得の場として考える必要があります。

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